2-2 スーツの仕様の説明(背抜き・総裏・ベント・タック)

監修:スーツデポ(メンズスーツ専門通販)/最終更新:2026年10月

結論:上着の裏地は、背中の裏地が半分ほどない「背抜き」が軽く涼しく春夏向き、全面に裏地が付いた「総裏」が秋冬向きです。後ろの切れ込みはセンターベントとサイドベンツ、スラックスの前はノータック・ワンタック・ツータックが基本です。この用語が分かれば、商品ページの仕様欄はほぼ読めます。

この記事でわかること

  • 背抜き仕様と総裏仕様の違いと選び方
  • センターベントとサイドベンツ、タックの有無の違い
  • ポケット・ステッチ・台場・重ねボタンなど細部の仕様
  • 仕様の用語を一覧で確認できる早見表

スーツの仕様の早見表

商品ページの仕様欄によく出てくる用語をまとめました。各用語の写真と詳しい説明は、表の下にあります。

用語 場所 どんな仕様か
背抜き仕様 上着の裏地 背中の裏地が半分ほどない
総裏仕様 上着の裏地 裏側の全面に裏地が付いている
センターベント 上着の後ろ 後ろの真ん中に切れ込みがある
サイドベンツ 上着の後ろ 後ろの両サイドに切れ込みがある
ノータック スラックスの前 タックがない
ワンタック スラックスの前 左右に1つずつタックがある
ツータック スラックスの前 左右に2つずつタックがある
スラントポケット 上着の腰ポケット ポケットが斜めに付いている
チェンジポケット 上着の腰ポケット ポケットの上に小さなポケットがある
AMFステッチ 衿・前端など 縁に手縫い風の補強を施した縫い
ピンポンステッチ 裏地と表地の縁 縁に手縫い風の補強を施した縫い
切り台場・本台場 上着の内側 内ポケットの周りを表地で補強
重ねボタン 袖口 袖ボタンを重ねて付ける
D管止め ポケットの縁など 玉縁などの縁を補強する縫い

背抜き仕様と総裏仕様の違い(上着の裏地)

背抜き仕様

裏地の背中の部分が半分ほどない仕様です。裏地が少ない分だけ軽く、熱がこもりにくいため、主に春夏のスーツに使われます。

背抜き仕様のスーツの上着の裏側。背中の裏地が半分ほどない
背抜き仕様

総裏仕様

上着の裏側の全面に裏地が付いている仕様です。保温性が高く、シャツの上で上着の滑りがよくなります。主に秋冬のスーツに使われます。

総裏仕様のスーツの上着の裏側。裏地が全面に付いている
総裏仕様

センターベントとサイドベンツ(上着の後ろの切れ込み)

センターベント

上着の後ろの真ん中に切れ込みがある仕様です。ビジネススーツで広く見られる形です。

センターベントの上着の後ろ姿。背中の中央に切れ込みがある
センターベント

サイドベンツ

上着の後ろの両サイドに切れ込みがある仕様です。ポケットに手を入れたり座ったりしても、後ろ姿が乱れにくいとされます。

サイドベンツの上着の後ろ姿。両脇に切れ込みがある
サイドベンツ

ノータック・ワンタック・ツータック(スラックスの前)

ノータック

スラックスの前にタックがない仕様です。腰回りがすっきり見えるため、細身のスーツに多く使われます。

ノータックのスラックスの前側。タックがない
ノータック

ワンタック

スラックスの前の左右に、タックが1つずつある仕様です。お尻周りや渡り(太もも)周りに余裕を持たせています。

ワンタックのスラックスの前側。左右に1本ずつタックがある
ワンタック

ツータック

スラックスの前の左右に、タックが2つずつある仕様です。ワンタックよりさらに、お尻周りや渡り周りにゆとりがあります。

ツータックのスラックスの前側。左右に2本ずつタックがある
ツータック

ポケットの仕様:スラントポケットとチェンジポケット

スラントポケット

前身頃の腰ポケットが斜めに付いている仕様です。

スラントポケットの上着。腰ポケットが斜めに付いている
スラントポケット

チェンジポケット

腰ポケットの上に、もう一つ小さなポケットが付いている仕様です。

チェンジポケットの上着。腰ポケットの上に小さなポケットがある
チェンジポケット

縫いの仕様:AMFステッチ・ピンポンステッチ・D管止め

ミシンで生地を縫い合わせる手元

AMFステッチ

衿や前端の縁、ポケット、ベントなどに、手縫い風の補強を施した縫いの仕様です。縁に小さな縫い目が並んで見えます。

AMFステッチ。衿の縁に手縫い風の縫い目が並んでいる
AMFステッチ

ピンポンステッチ

裏地と表地の境目の縁に、手縫い風の補強を施した縫いの仕様です。

ピンポンステッチ。上着の内側、裏地と表地の境目に手縫い風の縫い目がある
ピンポンステッチ

D管止め

玉縁などの縁を補強するために施す縫いの仕様です。

D管止め。玉縁ポケットの端を補強した縫い
D管止め

内側と袖口の仕様:切り台場・本台場・重ねボタン

台場とは、上着の内ポケットの周りを、裏地ではなく表地で補強した部分です。作り方の違いで2種類あります。

ストライプの上着の袖口に並ぶボタン

切り台場

見返しと台場の部分を、縫い合わせて作る仕様です。

切り台場。上着の内ポケットの周りを、見返しと縫い合わせた表地で補強している
切り台場

本台場

見返しと台場の部分を、一枚続きの表地で一体化させた仕様です。

本台場。上着の内ポケットの周りを、見返しと一体の表地で補強している
本台場

重ねボタン仕様

袖ボタンを、手縫い風に少しずつ重ねて付ける止め方です。

重ねボタン仕様の袖口。袖ボタンが少しずつ重なって付いている
重ねボタン仕様

売り場からのひと言

季節で迷ったら、まず裏地を見てください。背抜きなら春夏、総裏なら秋冬が基本です。スラックスは、太ももが張っている方や座り仕事が多い方はタック入り、細身に見せたい方はノータックが選びやすいです。

注意

仕様は商品ごとに違います。この記事の写真は説明用の一例です。購入前に、商品ページの仕様欄で裏地・ベント・タックの表記を確かめてください。

よくある質問

Q. 背抜きと総裏、どちらを選べばいいですか?

春夏に着るなら軽く涼しい背抜き、秋冬に着るなら保温性の高い総裏が基本です。季節に合わせて選んでください。

Q. センターベントとサイドベンツの違いは何ですか?

上着の後ろの切れ込みの位置が違います。センターベントは真ん中に1本、サイドベンツは両脇に2本です。

Q. スラックスはノータックとタック入りのどちらがいいですか?

すっきり細身に見せたいならノータック、お尻や太もも周りにゆとりがほしいならワンタックやツータックが向いています。

SUIT DEPOT

仕様欄を読んで、好みの1着を選ぶ

商品ページで裏地やタックの仕様を確かめながら、季節と体型に合うスーツを探せます。

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監修:スーツデポ スタッフ(メンズスーツ専門通販)

自社でスーツを企画し、オリジナルの型紙で作り、在庫と補正(すそ上げ・ウエスト補正)まで自社で行っているメンズスーツ専門の通販店です。このガイドは、日々のお問い合わせやサイズ相談で多い疑問をもとに、売り場の実務の視点でまとめています。

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