1-5 スラックスの寸法


今着ているサイズの合ったスーツを計測することで、購入を検討しているスーツのサイズを比較することができます。この方法は、自分の体に合うスーツを見つけるために非常に役立ちます。

スラックスの寸法計測には、ウエスト、総丈、股下、渡り巾、膝巾、すそ巾の六箇所を計測する必要があります。

このように、細かな箇所を計測することで、より正確なサイズを求めることができます。

スラックス寸法の測り方

① ウエスト

平らな場所にスラックスを、ボタンを止めた状態で、下記の矢印の方向にしわを伸ばします。端から端まで直線で結んだ2倍の長さになります。ウエストのサイズが合っていない場合、不快な感覚を引き起こす可能性があり、スラックスを着用することができなくなる場合もあります。したがって、ウエストのサイズを調べ、ぴったりとフィットするサイズを選ぶことが重要です。しかし、ウエストのサイズが合っている場合でも、スラックスの股上の位置で、ウエストサイズが異なる場合がございます。股上の長さも合わせて確認してください。

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② 総丈

スラックスの長さ(総丈)を図る際には、スラックスを平らな場所に広げ、下記の矢印の方向に引っ張りしわを伸ばします。そして、脇の縫い目に沿って、上端から裾までを直線で結ぶ長さを計測します。この長さは、スラックスの着用時に快適さとスタイルを確保するために非常に重要です。また、股上を計算するに総丈が必要になります。股上や股下の長さを計測することで、より正確な計測が可能となります。以上のように、スラックスの長さを図る際には、慎重で正確な計測が必要となります。

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③ 股下

すそ上げをオーダーする際に必要な長さは、以下のステップを踏む必要があります。
1.パンツを平らな場所に広げます。
2.下記の矢印の方向に引っ張って、シワを伸ばします。
3.内側の縫い目に沿って、股下の付け根から裾までを直線で結びます。
4.この長さを図ります。

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パンツの股上は、総丈から股下の長さを引いた値で算出されます。つまり、股上=総丈-股下となります。
この股上の長さによって、パンツのウエストの大きさが異なることがあります。例えば、股上が浅いローライズパンツは、腰骨あたりがスラックスのウエスト位置になるため、通常のスラックスのウエストよりもやや大きくなります。このように、股上の長さは、パンツのサイズや着用感に大きな影響を与えます。また、股下が長すぎる場合には、パンツ全体がゆるくなってしまうこともあるため、適切な股下の長さを選ぶことが重要です。

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④ 渡り巾

平らな場所に広げ、矢印の方向に引っ張ってしわを伸ばしてください。その後、内側の縫い目の一番上の端から端までを直線で結び、その長さを計測します。

この部分は、丸く縫製されているため、平面にした場合に寸法表の数値と計測した数値が異なる場合があります。

スリムタイプのスラックスは、腿が太い人にはきつく感じることがあります。そのため、スポーツなどをして腿の筋肉を鍛えている人は、少しゆとりのあるタックの有るスラックスを選ぶことをおすすめします。

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⑤ 膝巾

平らな場所にスラックスを置いてください。縦方向に伸ばし、しわを伸ばすためにスラックスを下に引っ張ってください。そして、渡り巾を計ったラインから約30センチ下の端から端までを計測します。

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⑥ すそ巾

平らのところへ広げ、下記矢印の方向に引っ張りしわを伸ばします。

すそ上げをされていな商品の場合は、すそから15センチ上で端から端までを直線で結ぶ長さ